トリミングのストレス

こんにちは😊

今日は前回のセミナーの内容の続きです✨

トリミングのストレスについてお話ししたいと思います。

犬にとってトリミングはとてもストレスのかかるものです。これは犬も人も同じですが、ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌され免疫力が抑制されたり気が立っているような状態になってしまったりします。そして長期間ストレスに晒されると、海馬を萎縮させ学習能力の低下、アルツハイマー、発達障害、うつ病などを引き起こします。

コルチゾールは安定するまでに1週間程度かかるといわれているので、もし月に一度トリミングに出し、トリミングのたびにストレスがかかっていれば犬がストレスを感じていない時間は3週間ほどしかありません。犬の皮膚のターンオーバーは20日程度なので清潔にして皮膚の健康を保つという意味では月に一度のトリミングがおすすめですが、ストレスがかかっている場合にはトリミングをする前にストレスを減らすことが重要です。シャンプーをすれば古い角質や埃などは落ちますが、ストレスのせいで免疫が弱くなっていれば通常の健康な状態では問題のない常在菌にさえ負けてしまい肌荒れなどを引き起こし、シャンプーをしても意味がありません。綺麗にしようとシャンプーしているのにそ、のシャンプーが原因となって問題が起こってしまう事もあるのです。

トリミングといえば1回でシャンプーや爪切り、カットまで全部終わらせるのが当たり前になってしまっていますが、田中先生曰く「拷問」だそうです。当たり前ですよね。2時間も拘束して犬が嫌がっていても噛みさえしなければ最後までやってしまうのが今のトリミングです。もし噛む行動があっても口輪をして最後までやってしまう事もあります。噛むだけが犬が嫌がっていることを示す行動ではありません。爪切りをしようと手を持ったら引っ込めようとしたり、カーミングシグナルと言ってあくびや目線を逸らすといった行為も嫌がっていることを示す行動です。これくらいだと我慢させて作業を進めてしまいますがやっぱり良くないですね。

苦手なものがあれば徐々に慣らしていくことが必要になるので、トリミングに来た時だけトレーニングするよりもお家での日々の練習が大切になってきます。「慣れ」というのは弱い刺激に継続的に晒されている時に起こる現象なので強すぎる刺激や断続的では慣れません。トレーニングでは食べ物を使うので、サロンでおやつが食べられない子はトリミングの前にお店にいる事自体がストレスになってしまっているのでお店でおやつが食べられるようにサロン慣れから始めるのが理想です。ちなみにおやつを使うのは食べることによってドーパミンが分泌され学習が早く進むからです。

初めて当店をご利用の方は初回のカウンセリングでトリミングの進め方を聞いていますが、以前からご利用いただいている方にもかなりストレスがかかっているなと感じた際はトレーニングを勧めることもありますのでご了承ください。

動物福祉向上を目指して!!

勉強することいっぱいです🤯